インドで110人超が亡くなる自然災害(北部州、西部州)。40度を超える暑さも続いているそうです。国土交通省気象庁は「世界の異常気象」という資料を出しています。それを見ると、やはり異常気象の頻発と考えざるを得ない、最近の状況が見て取れます。おそらく地球の誕生から今日までのなが~い年月、氷河期・気温上昇の周期からすれば「今」はほーんの一瞬ですが、現生物の生存にとっては重大です。
来年2019年は日本政府として温室効果ガス削減の正式な国別約束(NDC)(の数値)提出が求められています。一方、この間世界的には太陽光発電は2010年から2017年にかけて73%もコストがさがりました。2010年から2016年にかけ風力は23%、バッテリーは73%もコストが下がったそうです。この傾向は今後も続くとされています。
立地規制、設備廃棄の諸問題をクリアしたうえでのこれら「自然エネルギー」推進ですし、エネルギーをこれからもばんばん使えばいいという問題でもありません。
ただ私たちの生活がこのままでいいというわけにもいきません。省エネ機器や製品開発の高効率化は、進んでいるとはいえ、それらの技術が全てに普及しているわけではありません。既存の高効率技術を幅広く普及して、費用効果的に省エネを加速させるポテンシャルは大きいといわれます。新築住宅も是非省エネ基準を達成してください。費用的にもお得です。残念ながら既存住宅の省エネ補助がありません。リノベ、改築にも広げていく必要があるでしょう。
交通部門も、機器単体の対策と、公共交通へのモーダルシフトも必要です。各部門で法人・個人の省エネポテンシャルを引き出すお得な仕掛けを政策にしていくことが必要です。
また、エネルギーを電力として使う一方で、発電した4割しか有効利用されず、6割は廃熱で捨てられているといいます。コジュネをすすめ、廃熱の有効利用が重要です。そのためにも地中熱利用、太陽熱利用、木質やバイオマス利用など熱利用も推進して、家庭でも利用できるようにするといいですね。