ファンドレイジングって――――民間非営利団体が活動のための資金を個人や法人、政府などから集める行為の総称。

 非営利活動団体やNPO法人は財政の基盤をしっかりしなければ、継続した活動はできません。崇高な目的で出発しても、看板倒れになってしまいます(泣)そこでファンドレイジング!が重要になってきます。2月20日~21山口市での大会の模様をほんの一部ですがレポートします。

ふぁんどれいじんぐはファン度レイジングである――――ファンをどれだけ集めるか

ファンドレイジングは施しをお願いする行為ではなくて社会に共感し、自らの団体の持つ解決策を理解してもらう行為である。ということなのです。

そして民間非営利活動団体が集めるべきは自由度の高いお金です。

もちろん、当該団体のミッションをはっきりさせる、お金を集めるが先じゃなく、事業をしっかりすることが先です。

例えば、国境なき医師団の87%が個人寄付。資金の独立性と透明性を保つためです。そのためにひも付き寄付でなく、ジェネラルファンドである必要がある。その補助金にどんな色がついていて、どんな活動が自分たちに必要かの見合いを見極めることは重要です。

寄付した人は何年も忘れない、しかし、団体は忘れがち。これも君に銘じておかなくては。

次の事例報告はWorldVisionJapanです、月4,500円の寄付で、一人の子どもとつながる、都道府県一か所ワールド カフェを開催しているそうです。ジャパンの組織はは30年目、オフ会としてフェイスブックグループをつくったり工夫しています。いわれたのは、「東日本で潮目がかわった。今までは年々寄付額が右肩上がりだったが、あらゆる団体への胡散臭さが世論に醸成された?」というものでした。寄付者の拡大=支援者を維持、広げることは日本の社会にとっても大いにプラスになること、という確信をもって活動していくことが、今時代を乗り越えることになる、というものでした。

また一般のスポンサーと企業家の寄付者のモチベーションは異なるということです。(事業遂行へのモチベーションにつながっているかなど)

最初の報告者を最後に紹介します。井関太洋・内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付き参事官(子どもの貧困対策)

子供の貧困対策を行った場合生涯所得が2.9兆円増え、政府の財政が1.1兆円改善されるとの試算がある。子ども貧困対策支援法でセ策は進んだが現場に届いていない。なので国民運動、NPOや自治体を使って広げる。自治体への新交付金を用意。これまでは補正だったが1.5億円で額は少ないが当初予算化した。

続いて、「遺贈寄付」についてご紹介します。

シニアの人生の集大成としての社会貢献、それが遺贈寄付

こんな例が、『ホスピスへ、全盲の方で2500万円を遺贈。ある人に託して、特定の人に頼んでいて、その人からの話であった。「こんな感じの団体に寄付してほしい・・・」というものだった』

つまり社会福祉、環境保全、に役立てて、と団体指定しなくてもOKの可能性があるのです。社会貢献活動を行っているNPO法人が、これから是非取り組むべき課題です。

老老相続が激増しているそうです、昔は若い世代が相続したが、いまは相続人も高齢で、おカネが社会に回っていきずらいのが現実。

政府税制調査会で毎年160万人がなくなる?という調査結果も。遺贈による寄付をと政府も打ち出さざる得ない状況です。

防府天満宮は、山口県立大学、信託銀行と組んで取り組み始めたそうです。わからない、団体を決められない、有益につかわれているのか、むしろ寄付の優遇税制を重視するより本当に貢献できているかという満足度が重要だということです。(2月17日防府市社会福祉会館での遺贈寄付学習会レポート)